今朝は、ごぼう、にんじん、生しいたけの味噌汁です。
ごぼうは好きな野菜の一つです。
今日は、『旧暦の亥の月の亥の日』です。
古代中国では、亥の月の最初の亥の日の亥の時に、餅を食べると無病息災で過ごせるといわれ、その餅を『亥の子餅』といったそうです。
日本には、平安時代に伝来して、イノシシの多産にあやかって宮中では、
子孫繁栄や無病息災を祈願して、『亥の子餅』を食べてきたそうです。
また今日は『炉開き』の日で、陰陽五行では、十二支の“亥”は水性にあたり、
亥の月の亥の日に火を使い始めると火災を逃れるとして、囲炉裏やこたつなどに火を入れ始めました。
私の小さい頃の記憶に、こたつに豆炭を使っていたことがあります。
その頃、祖母は“炉開き”の日にならないと、いくら寒くても、こたつやあんかは使いはじめなかったのを覚えています。
祖母は、こたつが電気になっても、しばらくは、炉開きを意識していましたが、
代が母に変わり、母も私も“炉開き”の言葉さえ忘れていました。
でも、祖母がこたつをだす日に拘っていた記憶だけは残っていて、
毎年、こたつが恋しい季節になると「おばあちゃん、こたつを出す日をいっとたよなぁ」と
話をしています。
夏や秋が暑かったのですが、ここ数日の朝晩の冷え込みは、こたつが恋しいくらいに寒くなってきました。
“炉開き”ですね(笑)
おばあちゃん、“亥の子の餅”のことは言ってたのかなぁ?!
明治生まれの祖母が言っていたことは、今になって思い返すと、本質を得ていることが多く、
もっとしっかり聞いておけばよかったと後悔しています。
でも、祖母は決して教えるつもりで言っているのではなく、昔から言い伝えられてきたことを日常生活の中で、決まり事として当たり前にしていたことでした。
自然の中で生かされていること、人間が謙虚であることがうかがわれます。
私は、“炉開き”のことがわかったので、これを子供たちに伝えます。
我が家はまだこたつを出していますので~。