今日から二十四節気の“立夏(りっか)”です!
立春と立秋の丁度真ん中。
今日の日差しは“立夏”にふさわしく夏の強さですね!
気温もぐんぐん上昇する予報です。
今日は5月5日で端午の節句でもあります。
現代は“子供の日”として祝われていますが、
日本の端午の節句は奈良時代から続く古い行事の一つです。
元々は月の端(はじめ)の午(うま)の日と言う意味で、五月に限ったものではなかったそうです。
しかし、午と五の音が同じなので毎月5日を指すようになり、やがて5月5日のことになったとも言われています。
当時の日本では季節の変わり目である端午の日に、病気や災厄をさける行事がおこなわれていました。
この日に薬草摘みをしたり、菖蒲を浸したお酒をのんだり、蘭をいれた湯を浴びたりする風習があったそうです。
厄除けの菖蒲をかざり、皇族や臣下の人たちには蓬(よもぎ)などの薬草を配り、また、病気や災いをもたらすとされる悪鬼を退治する意味で、馬から弓を射る儀式も行われていました。
武家時代に入ってからは、古来宮廷での端午の行事が、だんだんとすたれていきました。
武家政治へと移り変わってからは、“菖蒲”と“尚武(しょうぶ)”をかけて、端午の節句を尚武の節日として祝うよになり、江戸時代に5月5日を德川幕府の重要な式日に定めて大名や旗本が式服で江戸城に参り、将軍にお祝いを奉じるようになりました。
時代の変遷のなかで、薬草を摘んで邪気を払うという端午の行事は、男の子を祝う行事として残っています。
古来から急に暑くなる五月は病気にかかりやすく亡くなる人が多かったのですね。
今日は、確かに外は真夏のような暑さですが、家の中は半そでだと少し肌寒いかもしれません。
アイスクリームや冷えたアルコールや飲み物、冷たい食べ物を食べたくなりますが、要注意です。
キュウリやトマトなどの夏野菜も出回っていますが、もう少し控えめにしてくださいね。
体温よりも冷たい食べ物や飲み物の常食は、胃腸の働きが弱まりますので、氣の巡りを悪くします。
それでなくても、季節の変わり目は氣の巡りが悪くなりやすい。
特に、今年は新型コロナウイルス感染症によるストレスがあります。
今年の端午の節句は、古来の人の風習を思い出して、
菖蒲湯につかたり、冷たい物を控えたり、伝統的な和食にしたりと、
古来の人が伝えたかった“急に気温が高くなる頃は病気になりやすいから注意しなさいよ”を意識しましょう。