今朝は、生しいたけ、豆腐、巻きのりの味噌汁です。
朝晩は半そでだと寒さを感じるようになってきました。
具が多い味噌汁が食べやすくなってきましたね。
味噌汁を食べることをお薦めするのは、日本の自然環境にあった食事だからということもありますが、一杯の味噌汁に含まれる栄養素が非常にバランスがよく、さらに優れているからです。
今朝は、優れた栄養素の一つ食物繊維について。
味噌自体に食物繊維が含まれていますが、具を入れることでさらに食物繊維量が増えます。
食物繊維は、腸内細菌の善玉菌を増やし、代謝を改善することがわかってきました!!
食物繊維は腸内細菌によって、短い脂肪酸“短鎖脂肪酸”を産生します。
この短鎖脂肪酸が、様々な仕事をしてくれることがわかってきました。
今注目されている短鎖脂肪酸は、酪酸、プロピオン酸、酢酸です。
酪酸は腸粘膜での糖新生(ブドウ糖を作り出す)を行う酵素を増やします。
腸粘膜で産生したブドウ糖は、門脈にあるセンサーを刺激して、脳にメッセージを送る“善玉のブドウ糖”だということがわかりました!!!
脳は、そのメッセージを察知して、空腹感を抑えて代謝を改善します!!!
プロピオン酸は、大腸粘膜のL細胞に作用して、ホルモンの分泌を促します。
このホルモンも脳に作用して、空腹感を抑え、膵臓に作用して、糖代謝を改善します。
さらに、短鎖脂肪酸は、どれも脂肪の燃焼を促すので、インスリンの感受性を高めて、
高血糖や肥満を防ぎます。
酢酸も、脳に作用して、食欲を抑えて肥満を防ぐことがわかってきました。
つまり、食物繊維を腸内細菌が醗酵してつくる産物(短鎖脂肪酸)は、
脳や膵臓を介して、高血糖を防ぎ、肥満を防ぐといことです!
それは、人間の本来の代謝の流れに沿った働きということです。
一杯の味噌汁には、私たちの身体にとって、図りきれない効能を秘めているということです。
何か一つの成分だけを摂り出したものではなく、
命を繋ぐために、伝えられてきた先人の智慧が詰まっているからでしょう。
厳しい自然環境に入った現代だからこそ、先人の智慧を素直に受け入れる時期なのかもしれません。
是非、味噌汁とバイオリンクとご飯を中心に据える食事をとりいれて、
一つ一つの細胞が十分に働ける環境を作って、
元氣ににこにこで過ごしましょう\(^o^)/