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睡眠の質

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眠ったにも関わらず「起きた時に頭がボーっとする」「寝た気がしない」「昼間眠くてたまらない」など、感じたことありませんか?

これは眠ってはいるけど、“深いねむり”ができていないからです。

睡眠には、レム睡眠(浅いねむり)とノンレム睡眠(深い睡眠)の2種類があり、それぞれ疲れを取るのに異なった役割をしています。

ノンレム睡眠は、脳の回復や修復を行い、疲れをとる重要な働きをし、レム睡眠は筋肉の緊張を緩め、体の疲れをとります。

質の良い睡眠をとるためにはノンレム睡眠、レム睡眠の両方をバランスよくとることが大切です。

もっとも深い眠りはノンレム睡眠の時に、しかも、眠ってすぐにくるノンレム睡眠で得られます。この最も深い眠りのときだけに“成長ホルモン”が分泌されます。この成長ホルモンは体を大きくするためのホルモンとは少し違って、代謝を促進して、細胞の修復を促進します。成長ホルモンがないと、脳の修復ができません。

この最も深いねむりが得られないと“眠ったのに疲れが取れない”など、上記のような症状が現れます。ノンレム睡眠が少ない状態が続くと脳の疲労がとれないので、うつ病になりやすくなります。

良い眠りをえるためには『睡眠物質』とよばれる、眠りを導く物質が脳内に満たされることが必要です。睡眠物質は、ブドウ糖、アミノ酸を原料として、亜鉛、セレン,銅、ビタミンB12などのミネラル・ビタミンが必要です。

睡眠薬(ベンゾジアゼピン系)は、眠れますが、最も深い眠りが得られません。だから、脳の疲れは修復はできていません。

また、加齢も最も深い眠りが減少していきます。老年性のうつ病は深い眠りが得られないことも原因の1つです。

朝起きて疲れがとれていなかったり、寝つきが悪いと感じたら早めに脳へ栄養補給しましょう。うつ病になってしまうと、海馬が傷つくので修復に時間がかかります。また最も深い眠りで分泌される成長ホルモンは、糖代謝、脂質代謝、タンパク合成、電解質代謝をよくします。

睡眠の質をよくすることは、体を健康な状態へ導くことです。もちろん、お肌もすべすべです。